三菱UFJ不動産販売の売却サポートを解説|設備2年保証、建物1,000万円保証、清掃・VR

三菱UFJ不動産販売の売却サポートについて資料を見比べる人のイメージ 会社選び・サービス比較

三菱UFJ不動産販売は、三菱UFJ銀行グループの不動産仲介会社です。結論から言うと、専任・専属専任媒介を結んだ売主向けに、住宅設備修理サポート(引渡し後2年間・1物件最大500万円(税込))と、建物「検査・補修・保証」トータルサポート(検査適合物件の買主向けに引渡し後1年・最大1,000万円の瑕疵保証)を柱として用意し、あわせて水回り4点のハウスクリーニングを会社負担で提供している点が特徴です。プロカメラマン撮影やVRホームステージング、VR家具消しといったオンライン向けの見せ方にも力を入れており、2025年度の実績では取扱高6,133億円・仲介件数4,057件(不動産流通研究所『R.E.port』が2026年5月に公表した2025年度通期の仲介実績調査による)で、業界9位につけています(詳しくは仲介会社ランキングTOP10で解説しています)。この記事では、公式サイトの情報をもとに、建物・設備保証の条件、販売支援メニュー、注意点を整理します。

三菱UFJ不動産販売の売却サポートについて資料を見比べる人のイメージ

結論:三菱UFJ不動産販売が向いている人

三菱UFJ不動産販売が向いていると考えられるのは、次のような売主です。

住宅の建物検査を行う検査員のイメージ
  • 戸建・マンションの建物・設備について、検査を通じた保証額をはっきり示してほしい人
  • 売却活動を始める前に、キッチン・浴室・洗面・トイレの水回りをまとめて清掃したい人
  • 空室や居住中の物件写真を、CG家具の演出や家具消しといったVRで印象良く見せたい人

一方で、これらのサービスは専任・専属専任媒介、築年数、当初売出価格の上限(査定価格のおおむね125%以内)など複数の条件を満たした場合に適用される仕組みです。「専任媒介を結べば自動的にすべて使える」というものではなく、担当者に自分の物件が対象になるかを確認したうえで検討することが大切です。

三菱UFJ不動産販売の売却サービス一覧

公式サイトで案内されている主な売却支援サービスは、次のとおりです。

水回りのハウスクリーニングとVRで室内を確認する様子のイメージ
サービス 内容の目安
住宅設備修理サポート 検査に適合した住宅設備の修理費用を、引渡し後2年間・1物件最大500万円(税込)まで会社が負担
建物「検査・補修・保証」トータルサポート 検査適合物件の買主向けに、引渡し後1年・最大1,000万円の瑕疵保証。不適合時の補修は会社負担で上限5万円
水回り4点ハウスクリーニング キッチン・浴室・洗面・トイレの水回り4点を会社負担で清掃
プロカメラマン撮影 ポータルサイトや広告用の写真をプロが撮影
VRホームステージング/VR家具消し CGで家具を配置した完成イメージ、または家具を取り除いた空室イメージを提示
土地現況測量サービス 土地の現況を測量。確定測量ではない

買替えや買取を検討している場合の対応は、公式サイト上では個別相談として案内されており、具体的な条件は店舗への確認が必要です。

表だけを見ると項目数はそれほど多くありませんが、建物・設備の保証に加えて、清掃・撮影・VRといった販売活動を後押しするメニューがひとまとまりになっている点が特徴です。物件の種類(戸建・マンション・土地)、築年数、空室か居住中かによって、実際に使えるメニューは変わってきます。次の章から、目玉となる2つの保証サービスを中心に、条件と注意点を詳しく見ていきます。

目玉サービス1:建物「検査・補修・保証」トータルサポート

三菱UFJ不動産販売の建物まわりの目玉が、この「検査・補修・保証」トータルサポートです。専門の検査員が建物を検査し、対象部位に不具合がなければ検査適合物件として扱われ、買主向けの瑕疵保証を付けられる仕組みになっています。

複数社の資産価値の目安を比較して検討する人のイメージ
  • 対象:築30年以内の居住用戸建・マンション。戸建は3階建て以下・延床500㎡未満、マンションは専有40㎡以上などの要件があります。
  • 売主側の条件:専任・専属専任媒介を3か月で締結し、当初売出価格が査定価格の125%以内であること。
  • 検査で保証不適合と判定された場合、保証適合の水準まで引き上げるための補修費用を、会社が上限5万円まで負担します。上限を超える分や再検査費用、別業者による施工などは売主負担になり得ます。
  • 検査に適合した物件については、買主向けの瑕疵保証として、引渡し後1年・最大1,000万円までの保証が付きます。対象は雨水浸入防止部分、構造耐力上主要な部分、給排水管路です。
  • 店舗・事務所、投資用物件、契約不適合責任を免責する契約、媒介期間3か月未満の契約などは対象外です。

ここで誤解しやすいのが「最大1,000万円」という数字の意味です。この1,000万円は、検査に適合した物件を購入した買主に向けた瑕疵保証の上限額であり、売主に現金として支払われる制度ではありません。また、検査で不適合と判定された場合に会社が負担する補修費用の上限5万円は、この1,000万円の保証枠とは別の仕組みです。「補修も保証も合わせて1,000万円まで使える」という意味ではない点に注意してください。

公式サイト:建物「検査・補修・保証」トータルサポート

目玉サービス2:住宅設備修理サポート

建物と並ぶもう一つの目玉が、住宅設備修理サポートです。

  • 対象:戸建、またはマンション1住戸の居住用。賃貸中の物件は対象外です。
  • 条件:専任・専属専任媒介を3か月で締結し、当初売出価格が査定価格の125%以内、規定の仲介手数料を支払うことなど。
  • 専門業者が給湯、キッチン、浴室・洗面・洗濯、トイレ、エアコン・床暖房、インターホンなどを検査し、適合した設備を会社負担で保証します。
  • 保証期間は引渡し後2年間、修理限度額は1物件あたり最大500万円(税込)です。

建物保証の「最大1,000万円」に比べると小さく見えますが、設備保証で2年間という比較的長い期間が確保されている点が三菱UFJ不動産販売の特徴の一つです。ただし、これも会社負担と明記された範囲に限られ、対象外の設備や経年劣化の程度によっては保証の対象外となる場合があるため、事前に担当者へ確認しておくと安心です。また、保証はあくまで検査に適合した設備が対象で、検査時点ですでに不具合がある設備まで保証されるわけではありません。「検査=設備に瑕疵がないことの証明」ではなく、検査時点で正常に動作していた設備を対象に、その後の自然故障を保証する仕組みだと理解しておくと誤解が少なくなります。

公式サイト:住宅設備修理サポート

売却前の販売支援(清掃・写真・VR)

水回り4点ハウスクリーニング

新規に専任・専属専任媒介を3か月で締結する売主を対象に、キッチン・浴室・洗面・トイレの水回り4点を会社負担で清掃するサービスです。戸建、または公簿30㎡以上のマンション1住戸の居住用が対象で、賃貸中の物件は対象外です。売出価格が査定価格の125%以内であること、規定の仲介手数料を支払うこと、初回の利用であることなども条件として案内されています。

公式サイト:水回り4点ハウスクリーニング

プロカメラマン撮影・VRホームステージング

プロカメラマンによる撮影は、公式サイトやポータルサイト、チラシなどの広告素材の見え方を改善する狙いがあります。VRホームステージングは、CGで家具を配置した完成イメージを提示するサービスで、空室でも生活イメージを伝えやすくなります。逆に、家具が残っている居住中の物件では、VRで家具を取り除いた空室イメージを見せる「VR家具消し」も用意されています。

なお、VRホームステージングの公式ページにはリフォーム商品の案内も掲載されていますが、この記事で扱うのは売却活動を支援するVR演出の部分に限ります。リフォーム商品の詳細はこの記事の対象外としますので、関心がある場合は担当者に別途確認してください。

公式サイト:プロカメラマン撮影VRホームステージング

土地・買替え・買取関連サービス

土地の売却では、「土地現況測量サービス」が用意されています。境界標や越境の有無、高低差などを把握するための仮測量であり、隣地立会いのうえで境界を確定させる確定測量とは異なります。売却時に確定測量が別途必要になった場合、その費用は売主負担となる可能性があるため、仲介契約前に確認しておくとよいでしょう。

買替えや買取を希望する場合は、公式サイト上で個別相談として案内されており、自社が直接買い取る「自社買取」なのか、あらかじめ条件を決めておく「買取保証」なのか、第三者の買取会社を紹介する仕組みなのかは一律に明記されていません。買取を検討している場合は、どの方式に当たるのか、仲介手数料が発生するのかを担当者に個別に確認してください。

建物・設備保証や清掃、VR演出をどう組み合わせるか迷ったときは、まず自宅の資産価値の目安を把握しておくと、売出価格の設定やサービス選びの判断がしやすくなります。

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利用条件|専任媒介、築年数、面積、価格上限

サービス 媒介契約 築年数・面積等 価格条件
住宅設備修理サポート 専任・専属専任媒介3か月 戸建・マンション1住戸の居住用(賃貸中不可) 当初売出価格が査定価格の125%以内
建物トータルサポート 専任・専属専任媒介3か月 築30年以内。戸建3階建て以下・延床500㎡未満、マンション専有40㎡以上など 当初売出価格が査定価格の125%以内
水回り4点ハウスクリーニング 新規の専任・専属専任媒介3か月 戸建、または公簿30㎡以上のマンション1住戸(賃貸中不可) 売出価格が査定価格の125%以内、初回適用

いずれのサービスも、規定の仲介手数料を支払うことが前提とされています。プロカメラマン撮影、VRホームステージング、土地現況測量サービスについては、公式ページ上で一律の適用条件が示されていないため、詳細は店舗へ確認するのが確実です。表の「専任・専属専任媒介3か月」は、専任媒介・専属専任媒介のどちらでも対象になるという意味であり、両者は解除できるタイミングや自己発見取引の可否といった契約上の違いがあります。どちらの契約を選ぶかは、サービス利用の可否だけでなく、契約全体の内容を踏まえて担当者と相談するとよいでしょう。

メリット

  • 建物保証は検査適合後の買主向けとはいえ、最大1,000万円という金額を明示している点は分かりやすい。
  • 住宅設備修理サポートの保証期間が2年間と、他社の同種サービスと比べて長めに設計されている。
  • 水回り4点のハウスクリーニングを会社負担で提供しており、売却活動を始める前に室内の印象を整えやすい。
  • プロ撮影・VRホームステージング・VR家具消しといったオンライン向けの見せ方の選択肢が揃っている。
  • 建物・設備それぞれに検査というワンクッションを挟むため、保証対象になるかどうかを売却活動の早い段階で把握しやすい。

デメリット・注意点

  • 建物保証の「最大1,000万円」は検査適合物件の買主に向けた保証であり、売主が現金を受け取れる制度ではない。
  • 検査で保証不適合だった場合の補修費用は会社負担で上限5万円までで、保証上限1,000万円とは別の枠組み。上限を超える分や再検査費用は売主負担になり得る。
  • 各サービスとも専任・専属専任媒介3か月、当初売出価格が査定価格の125%以内といった条件を満たす必要があり、一般媒介や価格条件を外れると対象外になる可能性がある。
  • 買取(自社買取・買取保証・買取会社紹介のいずれか)や、サービス同士の併用可否については公式ページで一律に明記されておらず、店舗への確認が必要。
  • 土地現況測量サービスは確定測量ではないため、境界を確定させたい場合は別途費用・手続きが発生する可能性がある。
  • 営業エリアや会社の判断によって提供可否が変わるメニューもあり、公式ページの記載だけでは自分の物件が対象になるか読み切れない場合がある。

他社との違い

三菱UFJ不動産販売と同じ信託銀行系に位置づけられる三井住友トラスト不動産、みずほ不動産販売と比べると、設備保証の期間・上限額に違いがあります。三井住友トラスト不動産は引渡し後6か月・1物件最大500万円(税込)、みずほ不動産販売は引渡し後1年・1機器1回15万円(税込)で築年数制限なし、三菱UFJ不動産販売は引渡し後2年・1物件最大500万円(税込)です。建物保証については、みずほ不動産販売と三菱UFJ不動産販売がいずれも検査適合物件の買主向けに引渡し後1年・最大1,000万円という同水準の保証を用意している一方、三井住友トラスト不動産は戸建向けの検査品質保証という別の仕組みで対応しています。3社の詳しい比較は信託系3社を比較した記事で整理しています。

写真・VRといった販売演出の面では、三菱地所ハウスネットや東急リバブルもCG・VR系のメニューを備えており、三菱UFJ不動産販売はその中でもプロ撮影とVRホームステージング・VR家具消しの両方を組み合わせやすい会社の一つといえます。一方で、住友不動産ステップの実物家具によるホームステージングや、東急リバブルの売却保証・直接買取のように、他社にはあってもこの記事の対象からは案内されていないサービスもあります。サービスの数だけで優劣を判断するのではなく、自分の物件(戸建・マンション・土地、築年数、空室か居住中か)にどのメニューが合うかで比較するのが実務的です。東急リバブル、三井のリハウス、住友不動産ステップなど大手8社全体でどのようなサービスの違いがあるかは大手8社の専任媒介サービスを比較した記事で確認できます。

申込み前に担当者へ確認する質問

三菱UFJ不動産販売のサービスを検討するときは、次のような質問を担当者に投げかけておくと、後から「対象外だった」という行き違いを避けやすくなります。

  • この物件はどのサービスの対象になるか。対象外の場合、理由は何か。
  • サービスは無料か。仲介手数料以外に検査費・再検査費・補修費がかかることはあるか。
  • 検査で不適合だった場合、補修費と再検査費はそれぞれ誰が負担するか。
  • 売主が負う契約不適合責任と、買主向けの瑕疵保証はどのような関係になるか。
  • 保証を申請するときの免責事項、1回あたりの上限、対象外となる部位は何か。
  • 売買契約や引渡しまでの期限に関する条件はあるか。
  • 買取を利用する場合、自社買取か、第三者への紹介か、その場合に仲介手数料はかかるか。

まとめ:三菱UFJ不動産販売が向いている人・注意したい人

最後に、この記事の要点を整理します。

  • 住宅設備修理サポートは引渡し後2年間・1物件最大500万円(税込)。建物「検査・補修・保証」トータルサポートは、検査に適合した物件の買主向けに引渡し後1年・最大1,000万円の瑕疵保証
  • 建物保証の「最大1,000万円」は買主向けの保証であり、売主に現金が支払われる制度ではない。検査で不適合だった場合の補修費(会社負担上限5万円)とは別の枠組み
  • 水回り4点ハウスクリーニングを会社負担で提供し、プロカメラマン撮影・VRホームステージング・VR家具消しでオンライン向けの見せ方も選べる
  • いずれのサービスも専任・専属専任媒介3か月、当初売出価格が査定価格の125%以内といった条件があり、自動的にすべて使えるわけではない

三菱UFJ不動産販売は、検査を通じた保証額の分かりやすさと設備保証の期間の長さ、水回り清掃やVR演出を組み合わせやすい点が特徴です。一方で、対象条件や補修負担の範囲は細かく分かれているため、担当者に自分の物件が対象になるかを確認しながら検討することをおすすめします。

三菱UFJ不動産販売のサービスが自分の家に合いそうか判断する第一歩として、まず自宅の資産価値の目安を確認してみませんか。無料で数分あれば確認でき、複数社を比較する際のものさしにもなります。

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※2026年7月時点。サービス内容・対象エリア・条件は変更または終了する場合があります。

この記事を書いた人

鈴木 悠平(宅地建物取引士・2級FP技能士)

銀行系不動産会社で売買仲介に15年以上携わり、新潟・八王子/府中・池袋など特性の異なるエリアで、売主・買主双方の立場から半期100件以上のご相談に対応してきました。「知らないだけで損をしてしまう」ケースを現場で数多く見てきた経験から、不動産売買で損をする人を一人でも減らすことを目指し、当サイト「イエノミカタ」を運営しています。

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