令和3年度(10月試験) 問50 建物の構造(鉄骨構造の特徴と用途)
正解番号
3
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令和3年度(10月試験)試験問題PDF(不動産適正取引推進機構)を開くこの問題の結論
「最も不適当なものはどれか」を選ぶ鉄骨構造の問題。鉄骨構造は耐火被覆を施すなどの対策をしたうえで、住宅・店舗・事務所から高層建築・大空間の工場や体育館まで幅広く用いられている。「耐火被覆や加工性の問題があり、現在は住宅・店舗等には用いられていない」とする肢3が事実に反し最も不適当で、これが正解。他の3肢は鉄骨構造の特徴・用途を正しく述べている。
選択肢ごとの解説
※ 問題文は転載していません。「論点」は各肢の内容の要約です。必ず公式PDFの原文とあわせてお読みください。
- 1記述は正しい ○
論点: 鉄骨構造は、トラス・ラーメン・アーチ等の構造形式が用いられ、高層建築の骨組に適しているか。
適当。鉄骨構造は、主要構造の構造形式としてトラス・ラーメン・アーチなどが用いられる。鋼材は強度が高く粘り強い(靭性がある)ため部材を細くでき、軽量で自重を抑えられることから、高層建築物の骨組に適している。
- 2記述は正しい ○
論点: 鉄骨構造の床は、既製気泡コンクリート板やプレキャストコンクリート板等でつくられるか。
適当。鉄骨構造の床は、工場であらかじめ製造した既製気泡コンクリート板(ALC板)やプレキャストコンクリート板などを鉄骨の梁の上に架け渡してつくられることが多い。妥当な記述。
- 3記述は誤り ×正解肢
論点: 鉄骨構造は、耐火被覆や鋼材の加工性の問題から、現在は住宅・店舗等の建物には用いられていないといえるか。
不適当。鉄骨は熱に弱いため耐火被覆を要するが、これを施すことで防耐火性能を確保でき、住宅(軽量鉄骨造など)・店舗・事務所から大規模建築まで現在も広く用いられている。加工性は鉄骨のむしろ長所であり、「加工性の問題で住宅・店舗には用いられていない」という本肢は事実に反し、最も不適当な記述としてこれが正解肢となる。
- 4記述は正しい ○
論点: 鉄骨構造は、工場・体育館・倉庫等の単層で大空間の建物に利用されているか。
適当。鉄骨構造は、柱・梁の少ない広い無柱空間をつくりやすいため、工場・体育館・倉庫といった単層で大空間を必要とする建物に多く利用されている。妥当な記述。
間違えやすいポイント
鉄骨の弱点(火に弱い=耐火被覆が必要)を知っていると、肢3の『耐火被覆の問題』という書き出しに引っかかって正しいと思ってしまう。しかし結論の『住宅・店舗には用いられていない』は明白な誤りで、軽量鉄骨造の戸建てや鉄骨造の店舗はごく一般的。弱点の有無ではなく結論部分の当否で判断する。
覚え方
鉄骨造は『火に弱いから被覆する、でも軽くて加工しやすく用途は広い』。住宅から高層ビル・体育館まで使われる万能選手。『住宅・店舗に使われていない』は明らかにウソ、と見抜く。
類似オリジナル問題で理解度チェック
※ 本サイトが作成したオリジナル問題です(過去問の転載ではありません)。
【オリジナル問題】建物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 1鉄骨構造は、鋼材が強度・靭性に富み部材を細く軽くできるため、高層建築や大スパンの建物に適している。
- 2鉄骨は火熱に対して強度が急激に低下するため、耐火建築物とする場合には鋼材に耐火被覆を施す必要がある。
- 3鉄筋コンクリート構造は、圧縮に強いコンクリートと引張りに強い鉄筋を組み合わせたもので、耐火性・耐久性に優れる。
- 4鉄骨構造は火熱に弱いため、工場・倉庫・体育館のような大空間の建物には用いることができない。